シャンシャンの母・シンシンはいま?性格と子育て、中国での暮らし
香香(シャンシャン)のお母さん、真真(シンシン)。2011年に5歳で来日し、上野動物園で13年あまり暮らしたジャイアントパンダです。
2024年9月に中国へ帰り、いまは四川省の雅安碧峰峡(やあん へきほうきょう)基地にいます。この記事では、上野の飼育係が書き残した性格や、3頭の子を育てたお母さんぶり、中国でのいまの暮らしを紹介します。
シンシンはいま、中国でどう暮らしている?
21歳になったシンシン。パンダは20歳ごろから高齢とされます。
そのため、いまは基地の中の、公開されていないエリアで暮らしています。公開エリアに姿を見せなくなったのは、2026年4月中旬からです。
気になる体の具合について、現地の飼育員は「最近はタケノコもよく食べ、食欲旺盛で健康状態も良好」と話しています。
飼育員によると、いまの血圧は、日本にいたころより低めで安定しています。歯も、20歳を超えているとは思えないほど丈夫だそうです。
よく食べるぶん、飼育員は食べすぎないよう量を調整し、体を動かすようにもうながしています。体重や血圧、血中脂質(血液の中のあぶらの量)も、定期的に調べているそうです。
(2026年9月30日 CGTN Japanese/AFPBB News、2026年4月13日時点の来園者の観覧記録より)
シンシンのプロフィール
シンシンの基本の情報をまとめました。
シンシン
日本での名前:真真(シンシン)
中国での名前:仙女(シエンニュ)
性別:雌
生年月日:2005年7月3日
生まれた所:中国・四川省の臥龍保護センター(核桃坪〔かくとうへい〕の、パンダを野生に返す訓練をおこなう基地)
両親:父 琳琳(リンリン)、母 英英(インイン)(中国の報道より)
血統登録番号:600(世界の飼育パンダを登録する名簿の番号)
シンシンという名前は、来日前の公募で決まりました。集まった4万438件のうち、シンシンの案は127件。純真や天真といった言葉の、優しいイメージから選ばれた名前です。
中国での名前は、仙女(シエンニュ)です。中国の報道では、いまもこの名前で呼ばれています。
シンシンはどんな性格?上野の飼育係が見た素顔
上野の飼育係や獣医師の記録には、物怖じしない姿と、食べることへの熱心さがくり返し出てきます。四川の新聞・読者報は、上野の職員がシンシンを、肝が太くて気配りもできる食いしん坊のお母さんと見ていた、と伝えています。中国にいたころのシンシンについても、活発でよく動き、人にとても友好的なパンダだったと書いています。
上野動物園に来るパンダに選ばれた理由
2010年5月、上野動物園の飼育係や獣医師など6人が四川省と広州市のパンダの基地を訪ね、何日もかけてパンダを観察しました。選ばれたのが、オスの力力(リーリー)とシンシンです。
当時の担当の飼育係は「この2頭は食欲があって、よく動く。この2点がとても大事」と話しています。
2頭はどちらも穏やかで、ほかのパンダとも仲よくできる性格でした。外国の新しい環境になじむには、これが大事な長所だと考えられました。
来日前から「肝っ玉かあさん」の素質
来日前の2011年1月、上野の飼育係が中国の基地へ研修に行きました。初めて会ったとき、シンシンはえさがもらえると思ったのか、そばまで寄ってきました。飼育係は、物怖じしない性格だなと感じたそうです。
研修の後半には、採血もできるまでになりました。研修のあと、2月18日に再び会ったときも、シンシンは相変わらず、誰がいても近づいてきました。
日本へ向かう途中、上海の空港では、リーリーが長旅で少し疲れて見えました。一方のシンシンはまったく動じず、しっかり食べて、そのまま眠ってしまいました。
その姿を見た上野の飼育係は、シンシンを中国での名前の仙女で呼び、「仙女は肝っ玉かあさんになる素質をもっているようです」と書き残しています。
上野に着いた夜も、竹を食べてすぐ眠った
上野動物園に着いたのは、2011年2月21日の夜遅くです。部屋に入ったシンシンは、用意された竹をすぐに食べ始めました。30分ほどでほとんど食べきり、そのまま眠っています。リーリーのほうは興奮して、部屋の中を落ち着きなく歩き回っていました。
到着を知らせる上野動物園の発表で、獣医師はシンシンを「どんとかまえている性格」と紹介しています。
来日して初めて出たふんは、10kgにもなりました。当時の園長は、食欲がある証拠だと胸をなでおろしました。翌朝には4種類の竹と、試作のパンダ団子(パンダのために栄養を考えて作る団子)も食べ、すっかり落ち着いた様子でした。
3月の東日本大震災のあとも、余震のたびに歩き回るリーリーをよそに、シンシンはすぐに落ち着いたと伝えられています。
おおらかで人懐っこい、まだまだ子どもっぽい一面
どっしりしているだけではありません。来日から2か月後、担当の飼育係はシンシンについて「おおらかで人懐っこい、言い換えるとまだまだ子どもっぽいといった感じです」と書いています。好奇心旺盛で怖いもの知らず、おてんばな性格だとも紹介しました。
意外なことに、屋外の運動場に早くなじんだのはリーリーのほうでした。来日したころ落ち着きがなかったのはリーリーでしたが、2か月がたつと、飼育係は「最近ふとしたことで落ち着きを失うのはむしろメスの方です」とも書き添えています。
練習では「完璧思考」、遊びでは最後まで諦めない
上野では、ハズバンダリートレーニングにも取り組みました。動物に協力してもらい、体に触れたり検査をしたりしやすくする練習です。
部屋への移動や体重測定、採血のために腕を出してじっとする練習は、中国ですでに受けていました。2011年9月に上野で練習を始めると、シンシンはすぐに思い出したそうです(2011年12月2日 上野動物園より)。
シンシンには、中国では教えていなかった練習も加わりました。鈴の音を聞かせると、おしっこをする練習です。尿を検査に使うためのもので、シンシンはすぐにできるようになりました。
担当の飼育係は、練習中のシンシンを「完璧思考で『こうでしょ? こうすれば良いんでしょ?』とこちらの意図を読んで動き、合っているとスカッとするくらいすぐに覚えますが、よく分からないと『だからどうすればいいのっ!』とイライラしてきてしまいます」と書いています。
えさを入れた道具から、工夫して中身を取り出す遊びでは、粘り強さを見せました。飼育係は「どんなに難しくても最後まで諦めず、時には装置を壊してでも、中のエサを取り出すことがありました」と振り返っています。
上野動物園の公式サイトでも「好きな食べ物のためなら、トレーニングにも積極的に付き合ってくれる食いしん坊です」と紹介されていました。
タケノコは先のほうから食べる
上野では、竹とタケノコを中心に、パンダ団子やニンジン、リンゴも食べていました。
リーリーがタケノコを根元から食べるのに対し、シンシンは半分に割って、先のほうから食べていました。
パンダ舎の裏に生えた、直径25cm・長さ約2mのタケノコをもらったときのことです。シンシンは何度もにおいをかいでから、体全体を使ってお腹の上にのせ、かぶりつきました。ところが途中でやめて、横の竹を食べ始めてしまいます。残りは夜になって再挑戦し、結局全部食べました。
シンシンの顔の見分け方
上野の飼育係は、シンシンの顔を「目の周りの黒い毛は傾いた楕円で外ハネ」「鼻はほんのりハート型で存在感あり」「口角を上げてニッコリ」と説明しています。
読者報は、母の英英(インイン)ゆずりの、ほほえんでいるような口元だと紹介しています。
2022年に上野動物園がフィギュアを作ったとき、監修した飼育係は「とくにシンシンの顔は、笑ってしまうほどシンシンらしさを表現できました」と書いています。フィギュアの授乳中の姿については、飼育係が、乳首の周りの毛を茶色くしてほしいと頼んだそうです。
シンシンのこれまでの歩み
中国で生まれ、上野で3回の出産を経験し、また中国へ帰るまで。シンシンの歩みを、時期の順にたどります。
中国で生まれ、上野へ来るまで
シンシンは2005年7月3日、中国・四川省の臥龍(がりゅう)保護センター(核桃坪〔かくとうへい〕)で、双子の1頭として生まれました。
2008年1月、臥龍で同じ2005年に生まれた仲間3頭と一緒に、パンダを野生に返す計画の、第2次の訓練の名簿に選ばれます。その4か月後に四川大地震が起き、広州の香江野生動物世界へ避難しました(2024年12月19日 読者報より)。
2010年7月20日、四川省へ戻り、中国大熊猫保護研究中心の雅安碧峰峡基地に入ります。中国大熊猫保護研究中心は、ジャイアントパンダの保護や繁殖、研究をおこなう国の施設です。
来日が決まったこの月、シンシンの体重は120kgでした(リーリーは135kg)。研究中心の職員は「健康で食欲旺盛」と話しています(2010年7月28日 大公報より)。
2011年2月、5歳で来日しました。4月1日に上野動物園で一般公開が始まると、列は一時500メートルにもなり、約2万1千人が訪れています。
2012年、生後6日で亡くなった雄の子
2012年3月、発情の様子が見られたシンシンは、リーリーと同居しました。このときシンシンには少し行動の変化が見られましたが、プールで体を冷やすといった、パンダによく見られる発情期の行動ではありませんでした。そのため飼育係は、シンシンならではの「恋心」だと感じたと書いています。
7月5日、シンシンは雄の子を産みました。上野動物園でパンダの赤ちゃんが生まれたのは、24年ぶりのことです。上野動物園で、自然な交尾で生まれた赤ちゃんは、これが初めてでした。
出産後の2日間、シンシンは何も口にせず、胸のあたりに子を抱いていました(2012年7月23日 上野動物園より)。
7月6日の夜11時半ごろ、子が胸元から離れ、鳴き声も弱くなりました。飼育係と獣医師がいったん取り上げて測ると、体重は133.1gでした。子を母に戻しましたが、シンシンが抱く様子を見せなかったため、7月7日の午前1時ごろ、子は保育器に移されています(2012年7月7日 上野動物園より)。数日後、母子は再び一緒になりました。
7月11日の朝、飼育係が子を抱き上げると、心臓と呼吸が止まっていました。手当てをしましたが、その日のうちに亡くなりました。飲んだお乳が誤って気管に入り、肺炎を起こしたことが原因でした。
記者会見で、亡くなったと分かったときの気持ちを聞かれた副園長は「昨日の状態がすごく良かったし、シンシンが子どもを本当に大事そうに抱えていたので本当に驚いた」と答えています。
シンシンは少しずつ元気を取り戻し、その月のうちに展示を再開しました。翌2013年は妊娠の兆しが出ましたが、偽妊娠(妊娠していないのに、妊娠したときのような体の変化が出ること)でした。2014年から2016年までは、リーリーとの交尾に至っていません。
2017年、4日間食べずにシャンシャンを世話した
2017年6月12日、シンシンは娘を産みます。この子が香香(シャンシャン)です。生まれて2日後のシャンシャンは147g。親の体重の千分の一ほどの重さでした。
シンシンは生まれた子を前足で抱え、なめたり、お乳をあげたりと、熱心に世話を始めました。子が鳴くと、抱き直して体勢を整えます。えさを差し出しても受け取らず、子の世話を続けることもありました。産んでから4日後の夜までは何も口にせず、多い日には1日10回以上もお乳をあげています。
7月3日は、シンシン12歳の誕生日でした。子育て中だったため、いつもの特製ケーキはありません。代わりに飼育係が、ねぎらいの言葉をかけました。
シャンシャンが歩き回るようになると、口でくわえて産室に連れ戻すこともありました。
2021年、双子を入れ替えながら育てた
2021年6月23日、15歳のシンシンは双子を産みました。0時1分に破水し、1時3分に1頭目が生まれます。2時10分に2回目の破水があり、2時32分に2頭目が生まれました(2021年6月23日 上野動物園より)。
シンシンは生まれてすぐ、2頭を右の前足で抱きかかえ、なめて世話をしていました。前の日の22日の夜からは、えさも水もとっていません。23日に電解質や糖分を含む水を与えると、2リットルほど飲みました。25日の朝には、出産後はじめてのえさのタケノコ3本を、全部食べています(2021年6月25日 上野動物園より)。
パンダは一度に2頭を育てるのが難しい動物です。そこで飼育係が1頭を保育器に移し、もう1頭をシンシンが抱いて育てました。2頭とも母乳を飲めるように、ときどき子を入れ替えます。シンシンは、入れ替えられた子も問題なく抱いて世話をしました。
新型コロナウイルスのため、中国から専門家が来日できなかった時期でした。上野動物園は、オンラインで中国と情報を交換しながら双子を育てました。
上野動物園は、6月23日に取り上げて保育器に移した子を#1、シンシンがずっと抱いていた子を#2としました。どちらが先に生まれたかを表す呼び名ではありません。体重は#1が124g、#2が146gでした(2021年6月25日 上野動物園より)。のちに、#1は暁暁(シャオシャオ)、#2は蕾蕾(レイレイ)と名付けられました。
秋には、母と双子の3頭がいっしょに過ごすようになります。2頭に同時に会うのは出産以来初めてでしたが、シンシンは驚くこともなく子どもたちを受け入れ、体をなめたりお乳をあげたりしました。見分けるためにシャオシャオに付けた緑色の印も、気にする様子はありません。
11月には、双子がシンシンを追いかけて、初めて屋外に出ました。2023年3月、双子は母から完全に離れ、ひとり立ちしています。
2022年に上野動物園のフィギュアを監修した飼育係は、生後180日ごろのレイレイを「シンシン似でやわらかい表情をしていた」と感じたそうです。
上野動物園は、シンシンを「上野動物園で初めて自然繁殖に成功し、さらに上野動物園初の双子も無事に育て上げました」と紹介しています。中国の大手ニュースサイトも、偉大なパンダの母とたたえました。
高血圧がわかり、中国へ帰ることに
2023年9月、シンシンは何度か鼻血を出しました。初めて血圧を測ると、最高170・最低146という高い値でした。
それからは薬を続け、定期的に血圧を測りました。安定して測れるよう、左腕の一部の毛を短くしましたが、シンシンが気にしている様子はなかったといいます。四川の新聞・川観新聞によると、上野動物園は中国大熊猫保護研究中心と毎日様子を共有し、糖や塩、卵黄の多いパンダ用のケーキを減らすなど、えさも見直しました。
そのあいだの体重は、2023年11月15日に121.5kg、帰国直前の2024年9月15日に122.5kgでした(2023年11月22日 上野動物園、2024年9月19日 東京都より)。
2024年8月、東京都はリーリーとシンシンを中国へ帰すと発表しました。2頭が高齢になる前に帰したほうがよい、という説明です。高血圧については「現在は重篤な状況ではない」としたうえで、生まれ育った環境で治療を受けさせたいとしています。
上野での最後の観覧日は、2024年9月28日です。朝8時すぎには2千人以上が門の前に並び、観覧の受付は8時20分で終わりました。
翌29日の午前4時、シンシンはリーリーと上野動物園を出発しました。上野の飼育係と獣医師も、一緒に中国へ渡っています。
中国に帰ってから
雅安碧峰峡基地に着いたシンシンは、1か月の検疫(病気を持ち込まないよう、ほかの動物から離して健康を確かめる期間)を受けました。このころは、室内でくつろぐのが好きだったそうです。検疫中、飼育員はリーリーとシンシンについて「現在の健康状態は10点中9点」と話していました。検疫が終わったときには、環境の変化にすぐに慣れ、血圧もほぼ正常の値に戻っていました。
2024年12月7日、中国に帰ってから初めて一般公開されました。この日は、広い庭を歩き回りました。
このころ、シンシンとリーリーの部屋は、同じ基地で暮らす娘のシャンシャンのすぐ隣でした。日本の女性誌のウェブ版によると、そのころ現地で見守った写真家は、シャンシャンの様子を「壁の向こうに母親が来たのを察知したのか、シンシンの飼育舎をじーっと窺っているようでした」と書いています。
2025年7月3日には、碧峰峡基地で20歳の誕生日を迎えました。この夏の誕生日の催しでは、飼育員が手作りした遊び道具やおやつに、強い興味を見せています。2026年1月には、双子のシャオシャオとレイレイも中国へ渡り、母と同じ基地に入りました。
年表で見るシンシンの歩み
- 2005年7月3日:中国・四川省の臥龍保護センターで、双子の1頭として生まれる
- 2008年:1月、野生に返す計画の訓練の名簿に選ばれる。5月の四川大地震のあと、広州の香江野生動物世界へ避難する
- 2010年7月20日:四川省へ戻り、雅安碧峰峡基地に入る
- 2011年2月21日:5歳で、リーリーといっしょに来日する
- 2011年4月1日:上野動物園で一般公開が始まる
- 2012年7月5日:雄の子を産む。7月11日、肺炎のため生後6日で亡くなる
- 2017年6月12日:娘のシャンシャンを産む
- 2021年6月23日:双子のシャオシャオとレイレイを産む
- 2023年9月:何度か鼻血を出し、血圧が高いことが分かる
- 2024年8月30日:東京都が、リーリーとシンシンを中国へ帰すと発表する
- 2024年9月28日:上野での最後の観覧日
- 2024年9月29日:リーリーといっしょに中国へ帰る
- 2024年12月7日:中国に帰ってから初めて公開される。部屋は、シャンシャンのすぐ隣
- 2025年7月3日:雅安碧峰峡基地で、20歳の誕生日を迎える
- 2026年1月28日:双子のシャオシャオとレイレイが中国に着き、同じ雅安碧峰峡基地へ
- 2026年4月:4月中旬から、公開されていないエリアで暮らし始める
シンシンの家族
シンシンは双子の1頭で、中国の報道では、もう1頭の仙子(シエンズ)が兄とされています。
母の英英は、1992年の春、臥龍の英雄溝という場所で助けられました。天敵から逃げて木に登り、母親とはぐれて迷子になっていたそうです。英英という名前は、見つかった英雄溝から付けられました。9回の出産で14頭の子を産み、13頭が育っています。
英英は、丸顔で毛が白い、童顔の美しいパンダだったと伝えられています。シンシンの口元にも見られた、そのほほえむような姿は、孫にあたるシャンシャンや、北京動物園の萌蘭(モンラン)など、多くの子孫に受け継がれていると紹介されています。食いしん坊で、150kgを超えて1年以上ダイエットしたこともあります(2023年10月13日 CGTN Japanese/AFPBB Newsより)。
父の琳琳(リンリン)は、秦嶺(しんれい)から臥龍に来たメスの白雪(バイシュエ)の子で、2006年の中国の新聞では、頭がよく体も丈夫な、臥龍の研究施設のイケメンと紹介されています(2006年2月22日 捜狐〔西安晩報〕より)。
パートナーのリーリーとは、臥龍で同じ年に生まれた、いわば同級生です。広州で一緒に暮らしていたころ、付き添った中国の飼育員は2頭の仲がよかったと話しています。読者報は、繁殖の基地では職員がお見合いを整えるのがふつうで、気の合う2頭が自然に結ばれるのはとても難しいと書いています。そのうえで、広州で再会した2頭を、仲人のいない香江の恋とたとえました(2024年12月19日 読者報より)。
両親
インイン(母)
中国での名前:英英(インイン)
性別:雌
生年月日:1991年(野生で生まれたため、日付は分かっていません)
現在の状況:2023年7月、重い貧血と腎臓の病気などのため亡くなりました(10月に発表)
(2023年10月13日 中国大熊猫保護研究中心の発表(CGTN Japanese/AFPBB News)より)
リンリン(父)
中国での名前:琳琳(リンリン)
性別:雄
生年月日:1997年9月(日にちは分かっていません)
現在の状況:いまの居場所・公開されているかは、公式発表・報道では見つかりませんでした
(2026年10月8日時点。生まれは西安晩報 2006年2月22日より)
シンシンときょうだい
シエンズ(双子の兄)
中国での名前:仙子(シエンズ)
性別:雄
生年月日:2005年7月3日
現在の状況:山東省威海市 西霞口神雕山野生動物世界(公開)
(2026年7月1日 西霞口景区の公式サイトより)
シンシン(本人)
日本での名前:真真(シンシン)
中国での名前:仙女(シエンニュ)
性別:雌
生年月日:2005年7月3日
現在の状況:雅安碧峰峡基地(非公開)
シンシンには、父親が同じで母親が違うきょうだいや、母親が同じで父親が違うきょうだいもいますが、ここでは省略しています。
パートナー
リーリー(パートナー)
日本での名前:力力(リーリー)
中国での名前:比力(ビーリー)
性別:雄
生年月日:2005年8月16日
現在の状況:臥龍神樹坪基地(公開)
(2026年7月30日 新華社、2026年9月26日時点の来園者の観覧記録より)
リーリーとの子どもたち
名前のない息子(2012年生まれ)
性別:雄
生年月日:2012年7月5日
現在の状況:2012年7月11日、肺炎のため生後6日で亡くなりました
(上野動物園の発表より)
シャオシャオ(息子・双子)
日本での名前:暁暁(シャオシャオ)
中国での名前:晓晓(シャオシャオ)
性別:雄
生年月日:2021年6月23日
現在の状況:雅安碧峰峡基地(公開)
※現在の状況の出どころ:とくに書いていないカードは、2026年9月30日 CGTN Japanese/AFPBB Newsより
※パンダの飼育場所や公開方針は今後変更される可能性があります。最新情報は飼育施設の公式発表をご確認ください。
シンシンがいる基地と、いま会えるか
シンシンがいるのは、中国大熊猫保護研究中心の雅安碧峰峡基地(中国・四川省雅安市雨城区碧峰峡)です。
訪れても、シンシンの姿は見られません。同じ基地では、シャンシャン、シャオシャオ、レイレイが公開されています。家族が同じ部屋にいるわけではなく、それぞれ別々に過ごしています。
(2026年9月30日 CGTN Japanese/AFPBB Newsより)
行き方・開園時間・入場料は、施設の公式発表や旅行会社でご確認ください。公開・非公開は急に変わることがあるので、お出かけ前に施設の公式発表を確かめておくと安心です。
上野の肝っ玉かあさん、シンシン
5歳で日本に来たシンシンは、来日から中国へ帰るまでの約13年7か月を上野で過ごし、シャンシャン、シャオシャオ、レイレイを育て上げました。
来日前に飼育係が感じたとおり、物怖じしない食いしん坊は、頼もしいお母さんになりました。21歳になったいまも、故郷の四川省でタケノコをよく食べ、健康状態も良好だと伝えられています。
パンダプラネットには、シンシンのアクリルキーホルダーや缶バッジ、リーリー・シンシンのハートTシャツ、家族のポストカードセットなどがあります。娘のシャンシャンの生後5か月ごろの姿を本物そっくりに再現した、ぬいぐるみもそろっています。興味がありましたら、下のグッズもご覧ください。
シンシンの家族の記事
パンダプラネットのシンシングッズ
シンシンのグッズ
シンシンと家族のグッズ
子どもたち(シャンシャン・シャオシャオ・レイレイ)とパートナー リーリーのグッズ
出典
※本記事は、上野動物園(東京ズーネット)・東京都の発表と、中国大熊猫保護研究中心の発表、新華社・中国新聞網・人民網・四川の地元紙などの報道をもとに、出典を確認のうえ作成しています。
- 上野動物園(東京ズーネット)「これまで飼育したパンダたち」
- 上野動物園(東京ズーネット)「上野動物園について(沿革)」
- 中国新聞網「大熊猫“英英”在四川卧龙生下一对双胞胎」(2005年7月5日)
- 捜狐(西安晩報)「大熊猫“团团”背后的故事」(2006年2月22日)
- 山東省文化和旅游庁「山东再添2只大熊猫 “仙子”“晶晶”落户西霞口」(2009年9月2日)
- 中国新聞網「台媒:团团圆圆门当户对 未来宝宝定能光宗耀祖」(2008年12月24日)
- 大公報「紙面(A17面)」(2010年7月28日)
- 中国新聞網「中国大熊猫“比力”和“仙女”雅安装车将赴日本」(2011年2月20日)
- 新浪網(中国之声)「大熊猫“比力”“仙女”赴日 将成中日友好使者」(2011年2月21日)
- 捜狐(京華時報)「旅日大熊猫抵达东京动物园(图)」(2011年2月22日)
- 中国新聞網「大熊猫抵日 “比力”略显紧张”仙女”吃饱就睡(图)」(2011年2月22日)
- 上野動物園(東京ズーネット)「ジャイアントパンダ、無事到着!」(2011年2月22日)
- 上野動物園(東京ズーネット)「ジャイアントパンダ、元気です」(2011年2月26日)
- 上野動物園(東京ズーネット)「熊猫的新聞(パンダニュース)──1」(2011年3月4日)
- 中国新聞網「中国熊猫情侣热衷日本竹子料理」(2011年3月1日)
- 上野動物園(東京ズーネット)「ジャイアントパンダ命名者6名を選出しました」(2011年3月10日)
- リセマム「上野動物園のパンダの名前が決定、一般公開は3/22より」(2011年3月9日)
- 上野動物園(東京ズーネット)「熊猫的新聞(パンダニュース)──2」(2011年3月25日)
- ウォーカープラス「【パンダ日本名決定!】オス「リーリー」、メス「シンシン」に」(2011年3月9日)
- 中国新聞網「旅日大熊猫与游客见面推迟 未受地震太多影响」(2011年3月26日)
- 上野動物園(東京ズーネット)「ジャイアントパンダ、ついにデビュー!」(2011年4月1日)
- 上野動物園(東京ズーネット)「熊猫的新聞(パンダニュース)──7」(2011年4月29日)
- 上野動物園(東京ズーネット)「熊猫的新聞(パンダニュース)──8」(2011年5月21日)
- 上野動物園(東京ズーネット)「熊猫的新聞(パンダニュース)──15」(2011年12月2日)
- 上野動物園(東京ズーネット)「熊猫的新聞(パンダニュース)17 同居大作戦」(2012年4月13日)
- 上野動物園(東京ズーネット)「ジャイアントパンダ「シンシン」の近況(2)」(2012年5月29日)
- 上野動物園(東京ズーネット)「ジャイアントパンダの赤ちゃん誕生!(動画も公開)」(2012年7月5日)
- 上野動物園(東京ズーネット)「ジャイアントパンダ母子の状況(1)子を保育器へ」(2012年7月7日)
- デイリースポーツ「子パンダ、生後6日後で天国へ」(2012年7月12日)
- J-CAST ニュース「上野動物園長はなぜ涙を見せたのか パンダの死「40分記者会見」の異様」(2012年7月12日)
- 上野動物園(東京ズーネット)「ジャイアントパンダ「シンシン」の子が死亡しました」(2012年7月11日)
- 上野動物園(東京ズーネット)「7月25日(水)からジャイアントパンダ「シンシン」の展示を再開します」(2012年7月23日)
- 上野動物園(東京ズーネット)「ジャイアントパンダ「シンシン」の近況(6月25日)」(2013年6月25日)
- 上野動物園(東京ズーネット)「ジャイアントパンダの繁殖結果について」(2013年8月5日)
- 上野動物園(東京ズーネット)「限りない挑戦[1]──ジャイアントパンダの繁殖(1)」(2017年5月26日)
- 上野動物園(東京ズーネット)「ジャイアントパンダ「シンシン」出産!(動画を追加しました)」(2017年6月12日)
- 上野動物園(東京ズーネット)「ジャイアントパンダ「シンシン」出産その後[1](6/13、6/14)」(2017年6月14日)
- 上野動物園(東京ズーネット)「ジャイアントパンダ「シンシン」出産その後[7]体重600グラムを超えました」(2017年7月4日)
- 広報東京都「パンダの赤ちゃん「シャンシャン(香香)」誕生!」(2017年11月号)
- 中国新聞網「大熊猫“婷婷”在穗产子 广州长隆六年繁育九只大熊猫」(2018年8月12日)
- 上野動物園(東京ズーネット)「シャンシャン誕生日特別動画──誕生日ケーキのプレゼント」(2020年6月12日)
- 上野動物園(東京ズーネット)「新ジャイアントパンダ舎「パンダのもり」、2020年9月8日オープン」(2020年8月7日)
- 上野動物園(東京ズーネット)「ジャイアントパンダの「リーリー」と「シンシン」を移動しました」(2020年8月24日)
- 上野動物園(東京ズーネット)「ジャイアントパンダ保護研究実施の協力協定の延長とシャンシャン返還期限の延期について」(2020年12月11日)
- 上野動物園(東京ズーネット)「ジャイアントパンダ「シンシン」2頭出産のお知らせ」(2021年6月23日)
- 東京都「恩賜上野動物園 ジャイアントパンダ「シンシン」出産」(2021年6月23日)
- 上野動物園(東京ズーネット)「ジャイアントパンダ「シンシン」とその子どもの近況[1]」(2021年6月25日)
- 上野動物園(東京ズーネット)「ジャイアントパンダ「シンシン」とその子どもの近況[4]」(2021年7月)
- 上野動物園(東京ズーネット)「ジャイアントパンダ「シンシン」とその子どもの近況[21]」(2021年10月12日)
- 台東区「広報たいとう」「令和4年1月1日号(PDF)」(2022年1月1日)
- ウォーカープラス「【パンダWalker】休園中も上野動物園の双子パンダLOVE!再開を願いながら成長の歩みを振り返ろう!」(2022年1月21日)
- 上野動物園(東京ズーネット)「上野動物園限定! ジャイアントパンダの親子フィギュア(アニア)制作の舞台裏」(2022年8月6日)
- 東洋経済オンライン「双子パンダが「親離れ」成長への新たなステップ」(2023年4月28日)
- 光明網「山东熊猫花名册来啦!欢迎来看!」(2023年3月9日)
- 北京日報「大熊猫“香香”有望与山东舅舅认亲」(2023年3月1日)
- 上野動物園(東京ズーネット)「ジャイアントパンダ「シンシン」の展示時間について(10時展示開始の予定です)」(2023年9月21日、10月2日・19日更新)
- CREA「上野動物園のパンダ「シンシン」 体調不良で公開お休み中…近況を動物園に確認。再開の予定はいつ?」(2023年9月28日)
- CGTN Japanese/AFPBB News「伝説のパンダ「英英」死ぬ 「シャンシャン」の母方の祖母」(2023年10月13日)
- 上野動物園(東京ズーネット)「ジャイアントパンダの近況[106]」(2023年11月22日)
- 東京都「恩賜上野動物園ジャイアントパンダ繁殖期対応」(2024年1月25日)
- 東京都「【上野動物園】ジャイアントパンダの近況[111]」(2024年4月25日)
- 上野動物園(東京ズーネット)「ジャイアントパンダ「リーリー」と「シンシン」の返還について(※中国ジャイアントパンダ保護研究センター碧峰峡基地に到着)」(2024年8月30日、9月29日追記)
- 東京都「【上野動物園】ジャイアントパンダの近況[116]」(2024年9月19日)
- 中国大熊猫保護研究中心(国家林業和草原局)「旅日大熊猫“比力”“仙女”顺利回国」(2024年9月30日)
- 人民網日本語版「隔離検疫中のパンダ「仙女」と「比力」の様子が公開」(2024年10月14日)
- CGTN Japanese/AFPBB News「帰国パンダ「リーリー」「シンシン」隔離終了 健康状態は良好」(2024年10月29日)
- 川観新聞「日本东京上野动物园副园长 :送“比力”和“仙女”回国,让我们与熊猫中心前所未有地紧密相连」(2024年11月26日)
- 四川省芸術創作促進中心「日本粉丝团“大熊猫‘香香’家族再会之旅”圆满结束」(2024年12月9日)
- 読者報「旅日大熊猫比力、仙女:照耀在日本土地上的暖阳」(2024年12月19日)
- 婦人公論.jp「上野生まれのパンダ・シャンシャンに会いに中国四川省へ。24年9月に返還されたリーリーとシンシンも一般公開開始! パンダ日和・中国篇<1>」(2025年5月6日)
- 新華社日本語版「【AIニュース】パンダのシンシンが20歳に 四川省」(2025年7月4日)
- 中国大熊猫保護研究中心(国家林業和草原局)「展开绿水青山间大熊猫保护的答卷—熊猫中心2025大熊猫生日季丰容第二场活动举行」(2025年8月19日)
- 新華社日本語版「パンダのシンシン、のんびり休憩 中国四川省」(2025年12月11日)
- 四川在線「到家啦!旅日大熊猫“晓晓”“蕾蕾”顺利抵达四川」(2026年1月28日)
- CREA「「リーリーは比較的すぐ…シンシンは時には装置を」上野動物園がパンダの個性に合わせて取り組んだ飼育方法とは?」(2026年3月)
- 新華社日本語版「パンダのシンシン、おすわりしてニッコリ 中国四川省」(2026年5月30日)
- 西霞口景区(公式サイト)「7月3日,来西霞口给大熊猫仙子庆生~转发有礼」(2026年7月1日)
- 亜太快訊(日本新華僑報網)「大熊猫“香香”家族生日会在日本东京成功举办」(2026年6月12日)
- CGTN Japanese/AFPBB News「シャオシャオとレイレイ、四川・碧峰峡基地で一般公開 飼育員が近況を語る」(2026年9月30日)
- 中国国際放送局「【AちゃんのChinaNow】シャオシャオとレイレイ、雅安で初公開!」(2026年10月8日)

















